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バックパックさん、ありがとう

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  昨年末、ついに長年お世話になったバックパックさんともお別れした。 このバックパックは2001年にカナダにワーキングホリデービザで行った時からのお付き合いだ。それから帰国後も、帰省するときなどに何度も使って、そりゃあもう大活躍だった。 買いに行ったのは、バンクーバーで通っていた英語教室の授業が終わった後だ。その時大きなスーツケースとただの旅行カバンしか持っていなくて、だんだんと困ってきたから、慌てて現地調達したんだ。 教室の先生だったか友達だったかに安いお店を教えてもらって、あまりよく知らないエリアまでバスに乗って行った。窓から見える看板が英語ばかりで(当たり前なんだけど)どんどん頭がいっぱいになって、不安が大きくなっていったのを今でも思い出す。 目から読み取れる情報が少ないっていうのは不安なものなんだ。 そうやって、なんとかたどり着いたお店で見つけたこのバックパック。当時のカナダドルで60ドルぐらいだったと思う。 当時は1カナダドルが80円ぐらいだったから、4800円!ずいぶん安かった! こんなに安かったけど、大きさといい、作りといい、とても使いやすくてお気に入りだったんだ。 4つのワッペンは旅行先で入手したのを自分でアップリケした。 カナダの国旗、ジャスパー国立公園、スイスの山小屋、アメリカのミュアウッズ国立公園。ワッペンが増えていくたびに、愛着も増していった。 だから、腰のベルトの片方が壊れてしまった時も捨てなかった。もう片方は腰のベルトは両方ともハサミでカットして、腰のベルト無しで使い続けた。 それほど好きだったんだけど、2年ぐらい前から、「背負いやすいよ」と勧められたTくんのバックパックを使うようになって、このバックパックは引退生活に入っていた。 つまりは「ただしまってあるだけ」の状態になってたんだ。 だから、もう役目は終わったのかなーと、しまってあった場所から出したんだ。 それでも、やっぱり愛着があるから、すぐには捨てられなくて、ちょっと飾っていた。そして、「ほかの仕事をしてもらえばいいんだ!」と思いついた。 それは旅行グッズ入れにすること。これまで使っていた旅行グッズ入れも壊れたバッグを使っていたんだけど、そちらと交代させればいいね!と思いついたんだ。 わーい!これで、このバックパックの新しい仕事ができた〜と喜びながら、旅行グッズを詰め込んだ...

空きファイルがごっそり

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   私ははちべえのお姉ちゃんだけあって、お料理本もたくさん持っているが(今回だいぶ手放したけど)レシピ切り抜きも大量にあった。 我ながら偉いところは、整理整頓好きなので、ちゃんとファイル化されているところだ。 赤のファイルは「お肉・お魚・お豆腐のおかず」緑色のファイルは「お野菜料理 他」青いファイルは「お菓子レシピ」と、背表紙にラベルが貼ってある。 中に入っている切り抜きの出身地は多種多様。『オレンジページ』『レタスクラブ』などのお料理誌はもちろん、当時愛読していた『H2O』という暮らし誌、新聞、生協のチラシ、本のコピー、ネットで見つけたレシピ、などなど。 お野菜で多いのは野菜宅配の組合お手製のプリントからの切り抜き。なんと、ご丁寧に(自分でやったんだけど)種類ごとに分類されていて、「大根」のラベルのついたポケットには、大根を使ったレシピの切り抜きが入っているという具合だ。  20年以上前に作られたこのファイルだけど、切り抜きが集められていた期間は10年ぐらいなんじゃないかと思う。そして、現在これが活用されているかというと… 答えは「ノー」だった。  よく作りたくなるものは、その切り抜きだけ取り出されていたり、何度も作るうちに見る必要もなくなっていたり。 作ったことがあるものも多いけど、じっと見ながら「果たして今後、これを見ながら作ることがあるだろうか?」「無いと困るだろうか?」と自分に問うと、やっぱり答えは「ノー」。 切り抜いてファイルに収めただけで、実際に作っていないものも多く、今後活用される気もあまりしなかった。  というか、実をいうと、ここのところ、あまりこのファイル自体を活用していなかった。 今や、何か作ろうという時は、ネット検索だ。「クックパッド」とか「クラシル」で調べたりね。余裕のない言い方で残念だけど、その方が本やファイルをめくって探すよりも早いんだ。 それに、最近はチャットGPTに相談することが多くなっている。 この間なんて、 「ヨーグルトが100グラムほど余っちゃってて。卵2個、アーモンドプードル、薄力粉、砂糖を使ってヨーグルトケーキを作りたいと思うんだけど、いいレシピあるかな?」 と聞いて、教えてもらって助かっちゃった。  昔の自分が時間をかけて、こんなにきちんと整理したのにな…と思ったけど、今使ってなくて、今後も多分使わないんだった...

黒オリーブのパン

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  Tくんが脂質の摂取を控える食生活を始めてから、また自分でパンを焼くようになった。といっても、前のように手ごねではなく、ホームベーカリーでだ。 ホームベーカリーは実家で大活躍のがツインバードのだったので、実績があるということでウチの子もツインバードだ。  付属のレシピの「ハード食パン」が油脂ゼロでいいと思ったんだけど、作ってみると食感が悪いとか何だとかで、Tくんに不評。 色々と試行錯誤して、今のところ一番普通の「食パン」のレシピでバターをレシピの半分に減らして作っている。最近は、それにレーズンとシナモンを入れてレーズンパンにするのがお気に入りだ。  今回、初めてレーズンではなく、黒オリーブを入れてみた。油脂はバターではなくオリーブオイルにして。 実をいうと、付属レシピには「レシピ記載以外の油脂は使わないこと」みたいなことが書いてあったから、ちょっとドキドキだった。  実験は成功!黒オリーブ入り食パンが焼き上がりました! ワインにも、朝のサラダ菜とチーズにもよく合って、とてもおいしかった。  黒オリーブ入りのパンは、アメリカにいる時によく焼いていた。堀井和子さんの『堀井和子の1つの生地で作るパン』という本に載っていたんだ。その時は丸パンに黒オリーブを入れて、手ごねで焼いていたんだけど。それがあったから、今回の食パンにつながった。  この本、アメリカにまで持って行ったお気に入りの本だったけど、この間手放した。 でも、手放しても、だいじょうぶ。ちゃんと本の内容は自分の中に取り込まれていて、今の生活に合ったパンを焼くことができた。

辞書にサヨナラ

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デーンと本棚で場所をとっている辞書を前にして、ため息をついた。辞書も聖域だ。 辞書って、お勉強の神様のシンボルみたいな感じ。本棚に辞書があるだけで、頭が良くなりそうだし、頭がいい人に見えそうだ。 でも、だ。 この辞書たち、いつ使っただろうか。ドイツ語の辞書、フランス語の辞書、ハンディタイプの和英英和辞書、もっと小さい和英辞書。 たぶん手元に来たのは30年ぐらい前で、ひいき目に見て(?)15年ぐらい前に一度開いたことがあったかもしれない。 ああ、なんでそんなに長いこと開いてあげなかったの? だって、ドイツ語なんて、フランス語なんて調べることないんだもん。 英語だって、他の辞書の方が結局使いやすいんだもん。 今日、超超久しぶりに開いてあげようか。 って、まず外側のカバーからスッと出てこない。くっついているんだ。両手で辞書をつかんで下にふって、ようやく出て来た。パラリとめくり、中身をチェック。 うう、ち、ちいさい。 そう、老眼にはつらい字の小ささ。思わず指でピンチアウトしちゃうけど、大きくなりませんって! どう?これから使うことある?これ、読みたくなるときがあると思う?と自分に問う。 いや、無いね。調べたかったら、ぜったいネット使う。 ということで、辞書たちにサヨナラすることになった。 でも、辞書って、ビニール製か合成皮革か何かの表紙カバーが付いていて、そのまま紙のリサイクルとかに出せないんじゃない?外せばいいんだろうけど、そんな簡単に外れるかなあ? 心配しながら、表紙カバーをちょっと引っ張ってみたら、いとも簡単に外れた。 古過ぎて、糊付け箇所もすっかり劣化していたみたいだ。 かくして、長年開かれずに本棚に鎮座していた辞書達は、紙リサイクルへの旅に向かうことになったんだ。

ワールドギフト使ったよ

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フワフワになったクマちゃんたち  昨日の新聞のSDGsを学ぶ特集記事に【着なくなった服を再利用する会社の取り組み】が紹介されていた。「古着deワクチン」、うん、その名前、見たことがあるぞ。 
 注文すると、数日で専用の回収袋が自宅に届けられるので、それに衣類を詰めて、指定のフォームで集荷を依頼して完了、というシステムのようだ。お洋服は海外で再利用してもらえる上に、ワクチン支援にもつながるという。
Webサイトに行ってみたら、スタンダードサイズの袋が3,300円で、一番大きいのは5,500円だった。 実は昨年の夏、「古着deワクチン」じゃないけど、似たようなシステムのNPO法人「 ワールドギフト 」を利用したんだ。ここは郵便局による集荷なら2,900円(送料込み)で、衣類だけではなく、けっこう何でも送れる。実家で読んだ本に載っていて、ずーっと気になっていた。 
縦+横+高さの合計が140センチ以内の段ボール箱に、家の中の不用品を詰める。 ゴミにできないもの、捨てられないものも、誰かに喜んで使ってもらえると思うと、次々と手放せた。 
高校生の時に買った使いかけの古いクレヨン(でも書ける!)、余分な鉛筆と色鉛筆、飲み物か何かのおまけに付いていたおもちゃやポーチ、お弁当箱、余分で使っていないお玉やフライ返し、タッパー。間に合わせで買ったけどUV機能が低くて結局使っていない日傘、かわいいお菓子の缶などなど、古着やタオルの他にも、家じゅうから寄付できそうなものを探し出して、たくさん箱に入れた。 でも、ここを使って送り出したいと思っていた最大のものが他にあった。 それは、かわいい3匹のクマちゃんのぬいぐるみ。
 一番大きな子は20年以上前に、カナダの大学の寮の同じフロアの子にクリスマスプレゼントだとかで貰った子だ。なんでも「2つでいくら」というクリスマスセールだったそうで、1つ分けてくれたのだ。帰国する時には、飛行機の隣の席にシートベルトをして座っていた。私がトイレに立った隙に、隣の乗客がふざけてこの子にヘッドホンをつけていて、笑わされたのを思い出す。 
中くらいの子は大学生の時にTくんに預けられたもの。Tくんの車にも、一緒に乗ったっけ。 
一番小さな子もカナダ時代の子だ。夏に働いていたホテルの寮のルームメイトからもらったものだ。キャベルアパートメントに住んでいたから、こ...

未練がましさにサヨナラ1

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  これまでも、チョコチョコとモノの整理はして来たほうだと思う。でも、聖域のように触れられず、さらにドーンと結構なボリュームのものがあった。それは、これまでに15年以上の歳月の間作り続けられ、溜まりに溜まった教材たちだ。 自分で作ったから、愛着がある。それから、いつかまた使えるかもよ?という「ラクしたい精神」もある。たしかに、それで何度か出番のあった教材もあるんだけど、それも数が少なければサッと出して活用できるというもの。量が増えると、その存在すら忘れてしまうし、覚えていたとしても「どこにしまったっけ、確かここにあったはず…あれ?ないぞ?」となり、発掘するより新しく作った方が早い、なんてことにもなったりする。 しかし、なまじ上手く収納システムを確立してしまったがために、ファイルがどんどん増えてしまったのだ。 これを、どうにか見切りたい。 そう思って、何か背中を押してくれるような記事がないかしら、と筆子さんのブログ( 筆子ジャーナル )を読んでいたところ、同じ教育関係の読者のお便りの記事( リンク→ )にぶつかった。 「過去に教えたこと」にこだわったり、とらわれたりしているようでは、本当に魅力的な授業はできない 「前やったこと」はもう古く、邪魔でしかないし、前やったことで必要なことは、からだが覚えています。 教師の仕事はライブパフォーマンスであり、現場での、1つひとつの授業が勝負で、ある意味、賞味期限のある生物(なまもの)だと思います。 捨てに、捨てた。 だいたい学習者の国籍も、世代も、学習スタイルも、そして教育界が求める教授法もどんどん変わっているんだ。過去にしがみついているようでは、ダメだ。 今、ここ、今日、 新たな気持ちで向き合わないと。

ミニミニファイルから抜いたもの

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  小さいものでも場所はとっている。リビングボードの引き出しに入れてあったカードファイルの中身をチェック。 小さなことからコツコツと、だ。毎日少しずつでも不用品とサヨナラする。 一つはポイントカードのファイルだ。 もうスマホのアプリ化していて、物理カードは不要というもの、 前に住んでいた場所にあったお店のポイントカード、 どこの店のだかよくわからないやつ、 日本から撤退したお店のもの、 毎年北海道旅行していた時に行っていたラーメン屋とハーブ屋さんのポイントカード(今そのシステムがあるかどうかも不明)、 もう使っていないデパートの化粧品屋のメンバーズカード、 時々行くけど、行く時にはいつも忘れてしまうレストランのポイントカード、 などなど、ごっそり出てきた。「得したい」というケチくさい気持ちで、とっておいている割に、結局忘れちゃって場所をとっているものにサヨナラできてスッキリした気持ち。 もう一つは診察券のファイル。 これにも、昔の職場の近くとか、昔住んでいたところの病院の診察券が多数あった。今通っていないなら、要らない。一応、大学病院とか大きな病院の診察券は行く可能性があるからとっておくことにしたけど、あとは処分。 ポイントカードやら診察券やら、そんなものを一枚一枚、ファイルに入れてるなんて!ガサっと束にしてまとめておけばいいだけなのに。と、Tくんには呆れられた。 そうなんだよね。無駄な整理が多い、って、片付けを始めると気が付く。

ぎゅうぎゅうの収納ケースから抜いたもの

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  シビラのスカートとアメリカで買ってきた珍しい柄のスカート。 どちらも大好きで何度も着ていたけど、歳と共にあまり着なくなっていた。膝は隠れる丈だけど、最近の気分では短すぎる気がして。でもタイツをはけば、着られる!と、とっておいていたけど、そもそも最近タイツの出番がない。最近の春は暑すぎて、秋も暑すぎて、冬は寒すぎるから。 もうブカブカになった庭用のズボン、涼しいんだけどちょっと形の悪いズボン。 あったら着るけど、なくても困らない。他にいいのがあるから、多分そっちを着ちゃう。 相当気に入っていたGジャン。 アメリカに忘れてしまった時は、家主にわざわざ送ってもらったこともあるくらい。でも最近着る機会がない。去年も今年も着ていない。きっと来年も着ないだろう。 デザインが変わっていて素敵なワンピース。 素敵だし珍しいし可愛くて着ると褒められるんだけど、今年も着なかった。アイロンしなくちゃいけないからだ。暑いんだよ。夏にアイロンなんて。 同じくプリーツが素敵なブラウス。 これもアイロンしないとプリーツが台無しになるからね。結局あまり出番がないんだ。着ていないなぁって横目で見て、ちょっと残念な気持ちになってしまう。 シビラのジャケット風カットソーとクロシェカーディガン この子達も気に入っていて何度も着ていたのに、最近出番がなかったのはやっぱり似合わなくなっているからか。あと古くてへたった感じもあり、肌触りも悪くなっているのが気に入らないのかも。動きにくさもある。 他にも色々、色々… まだ着られるよね。好きな服だし、高かったし、素敵だし。うん、やっぱり、まだ着られる!と思いつつ、じゃあどうして今年着なかった?昨年も着ていないんじゃない?来年着る気がする?着ようと思ってワクワクする?と自分に問いかけると、うーん、そうでもないかも。と。 スペースのできた収納ケースを見て、寂しさはなく、ホッとした気持ち。残ったみんなをちゃんと活用してあげられると思えるから。

未来の私を軽くする

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  ものが多すぎて身動きが取れなくなっていくのは嫌だ。そう思って、今までもチョコチョコと片付けはしていたけれど、手付かずの領域があった。それに踏み込んでいこうと決意した。未練がましくとっておいてあるものが沢山あるんだ。 夏に図書館で読んだ「ごんおばちゃま」の本によると、毎日違う場所を30分だけ片付けるのがいいとのこと。よく断捨離本に書いてある「全部出して」は大変だから推奨していなくて、出さずに眺めて、減らすものを見極めるとのこと。その場所から「抜く」とごんおばちゃまは表現していた。 軽やかに生きるため、少しずつ「抜く」を進めていく。

無理して捨てなくてもいい 2)

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  プレゼントについていたリボンやマスコット、お友達が児童館で作った紙工作、拾った松ぼっくりなど、捨てられずにいたモノたちが毎年ホリデーシーズンに活躍。 小さい頃は「片づけ」ってなんか嫌だった。「おかたづけしなさい」って言われても、何をどうすればいいのか、ハッキリ分かってなかったからだ。でも、今は違う。極意をつかんだからだ。片づけでいちばん重要なこと、それは「元に戻すこと」だ。 しかしながら、「元に戻す」ためには、「元」の住所が決まっていないとダメだ。 住所不定のモノたちばかりの部屋を「お片付け」するのは大変だった。どこに戻せばいいのかよく分からないから、お片付けが簡単じゃないんだ。その時考えないといけないことが、いっぱい出て来て面倒臭い。その時あいている場所を探して、なんとか適当に収めて、ごちゃごちゃしたものは全部、袋とか箱とかに入れて見えない場所に押し込んだりして。部屋は見た目は片付いたように見えても、こんなやり方では、また物探しから始まって、混沌の部屋に逆戻り。徒労感満載。本当にお片付けって嫌だった。 それが、住所を決めてあげればいいんだ、ということに気づいてから大分楽になった。住人(住 モノ か!)の家(収納先)に表札(内容を示すインデックス)をつけるというやり方が昔からあるのは、こういうワケだったんだね。うちでは逆に、モノ自体に収納先を示すラベルシールを貼っているものもある。いくつかあるハサミに【玄関】【机】とかね。 住所が決まっていると、お片付けは随分楽になる。「元に戻す」だけだからだ。ワンアクション。他に考えることがないから、簡単にできる。 この基本的なこと、「無理して捨てなくてもいい」と言い切る米田まりなさんの本には、これをとことん、隈なく極めることで「捨てる」という選択をなくすという方法が、丁寧に解説されていた。この通りに実践すれば、家にある全てのモノの住所が決まるんだ。 縁あってウチにやって来たモノたちは大切にしたい。役目を果たさせてあげたいと思う。適当な場所にしまわれて忘れ去られてしまったモノはかわいそうだ。大切にしているとは言えないだろう。そんな気持ちが「お片付け」をちゃんとしようという気持ちにつながっているんだ。

無理して捨てなくてもいい

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  片付けが好きだ。というより片付いた部屋が好きなのか、いや、片付いていない部屋が好きじゃないんだ。 片付いていない部屋、それは見た目ではない。片付いていない部屋というのは、どこに何があるのかがサッと分からない部屋のことだ。そんな部屋では、どうしても物を探すことが多くなってしまう。その時間は本当にもったいない。何も生み出さない無駄な時間だからだ。 それが悔しくて、「ああ、片づけなくては!」と片づけることになる。 「だんしゃり」と入力してキーを押すとすぐに「断捨離」と変換されるぐらいの今日このごろ。片づけというと捨てることから始める、と思い込んでいたから、モノに愛着を持ってしまいがちな私は、この本のタイトルを見た時にハッと惹かれた。 米田まりなさん著の 『モノが多い 部屋が狭い 時間がない でも、捨てられない人の捨てない片づけ』 だ。 米田さんはたくさんのお気に入りのモノたちを捨てることなく上手に管理し、片付いた部屋で気持ちよく生活することに成功しているんだ。この本では、捨てたくないものを無理に捨てずに、管理する方法を教えてくれている。だから、 ①片づけ=捨てることである。
②しかし、勿体無い精神が先立って、捨てること=良くないことと考えてしまう。
③したがって、片付けられない という魔の3段論法に陥ってしまっている人にはオススメの本だ。この本を読むと、片づけとはそういうことか、と本質的なことが理解できる。 そう、片付けは捨てることから始めなくていいんだ。無理して捨てなくてもいいんだ。

掃除嫌いの呪いを解く

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  キレイ好きのJさん いつも羽繕い  ずっと掃除が苦手で、嫌いだった。そう思っていた。だけど、会社に入って、私に優しく根気強く色々なことを教えてくれたM先輩が、その呪いを解いてくれた。  ある時、M先輩と一緒に掃除をした。掃除の後、先輩は雑巾を洗い始めた。石鹸を使って、丁寧に。雑巾はもはや雑巾の様相を示してはおらず、まるで布巾のように見えた。そう、台布巾だ。それを先輩は、漂白剤を入れたバケツに浸した。ダメ押しだ。これでお皿だって拭けるくらい清潔になるに違いない。ほほーうっと見ている私に、M先輩、 「汚いと、触りたくなくなるでしょう。雑巾みたいなものほど、キレイにするのよ。」 って。  M先輩は、毎朝会社に来たら、私たちの部署の電話の受話器をいつも拭いていた。さっさっさーと数分で終わる作業だ。受話器は見た目には全く汚れてはいないのに、毎朝。 「毎日拭いているから、うちの部の電話はキレイでしょう。汚くなると、触りたくなくなるからね。キレイなうちに、拭いておくのよ。」  M先輩の掃除は「汚れる前にする」もの。 汚れているものを、キレイにするのが掃除だと思っていたけど、違うんだ。 へえ! 私が掃除の何を嫌いだと思っていたのか、謎がスルスルと解けて行った。  そう、私も汚いものを触るのが嫌だったのだ。 小学校の掃除の時間も、ジメジメしたニオイを放っている古びた雑巾を触るのが、嫌で嫌でしょうがなかった。 そして、掃除をする場所は汚れているのがふつうだ。だから掃除には、時間がかかる。でも、がんばればキレイになる。我慢してがんばろう! 掃除って、そういう修行みたいなものだという思い込みがあった。  それで、掃除が苦手で、嫌いだったんだ。  それがわかって、スッキリした。私は「掃除嫌い」じゃない。「汚いもの嫌い」なんだ。 だから、M先輩のように「汚れる前に」少しの作業を頻繁にするようにした。 もちろん、雑巾こそ、キレイに。 そして、どうしても汚れてしまった場所を掃除するときは、手袋をつけるようにした。 それで、ずいぶん掃除が苦じゃなくなったんだ。  ある時、大学で学生さんと一緒に掃除をした。掃除の後、石鹸を使ってゴシゴシ雑巾を洗っている私に「雑巾なのに、そこまでやるんですね。」って、学生さん。 「汚いと、触りたくなくなるでしょう。…」って、私。  私も、彼女の呪いを解いてあ...

冷蔵庫が好き

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   Tくんは冷蔵庫に何が入っているか、あまり知らない。ほとんど興味が無いのだ。子どもの頃、何かにつけ、冷蔵庫を覗き込んでいた私とは大違いだ。  学校から帰ったら、一番に冷蔵庫を開けていたような気がする。プリンとかゼリーとかのデザート、いちごや葡萄のフルーツだけじゃなく、おかず関係のものも、何か美味しそうなものは入っていないかと気になって、いつもチェックしてたんだ。我ながら実にいやしんぼだ。  学校から帰った時に見つける「冷蔵庫に***が入っています」という置き手紙が嬉しくて、それで冷蔵庫好きになったのかもしれない。  魅惑的なものでいっぱいだった子どもの頃の冷蔵庫と違って、今のウチの冷蔵庫は閑散としている。だけど、今は違う意味でそんな自分のスッキリ冷蔵庫が好きだ。  なるべく中身が見えるように、ジップロックコンテナーとかweckやイワキの蓋付きのガラスの器が大活躍。傷んでいるものがあることに気づくのが遅れないように、脱臭剤は使わず、庫内は気になった時にすぐにアルコールで拭いてあげるようにしている。これは、町田貞子さんの本『暮らし上手の家事ノート』の冷蔵庫のところを参考にしたんだ。町田さんのこの本、昔、本屋でたまたま手に取って出会えた本なんだけど、家事・整理整頓に関しては一番の本なんじゃないかと思っている。こんな風に暮らし上手になれればいいなあと思って、古い本だけど、今も手元に置いて、時々読んでいる。  高校生の時、家庭科の自由研究課題を「冷蔵庫内の掃除と整理整頓」としたぐらいだから、やっぱり、いやしんぼというばかりではなく、こういうことも好きだったんだな。