ワールドギフト使ったよ

フワフワになったクマちゃんたち

 昨日の新聞のSDGsを学ぶ特集記事に【着なくなった服を再利用する会社の取り組み】が紹介されていた。「古着deワクチン」、うん、その名前、見たことがあるぞ。

注文すると、数日で専用の回収袋が自宅に届けられるので、それに衣類を詰めて、指定のフォームで集荷を依頼して完了、というシステムのようだ。お洋服は海外で再利用してもらえる上に、ワクチン支援にもつながるという。
Webサイトに行ってみたら、スタンダードサイズの袋が3,300円で、一番大きいのは5,500円だった。

実は昨年の夏、「古着deワクチン」じゃないけど、似たようなシステムのNPO法人「ワールドギフト」を利用したんだ。ここは郵便局による集荷なら2,900円(送料込み)で、衣類だけではなく、けっこう何でも送れる。実家で読んだ本に載っていて、ずーっと気になっていた。


縦+横+高さの合計が140センチ以内の段ボール箱に、家の中の不用品を詰める。

ゴミにできないもの、捨てられないものも、誰かに喜んで使ってもらえると思うと、次々と手放せた。


高校生の時に買った使いかけの古いクレヨン(でも書ける!)、余分な鉛筆と色鉛筆、飲み物か何かのおまけに付いていたおもちゃやポーチ、お弁当箱、余分で使っていないお玉やフライ返し、タッパー。間に合わせで買ったけどUV機能が低くて結局使っていない日傘、かわいいお菓子の缶などなど、古着やタオルの他にも、家じゅうから寄付できそうなものを探し出して、たくさん箱に入れた。

でも、ここを使って送り出したいと思っていた最大のものが他にあった。

それは、かわいい3匹のクマちゃんのぬいぐるみ。


一番大きな子は20年以上前に、カナダの大学の寮の同じフロアの子にクリスマスプレゼントだとかで貰った子だ。なんでも「2つでいくら」というクリスマスセールだったそうで、1つ分けてくれたのだ。帰国する時には、飛行機の隣の席にシートベルトをして座っていた。私がトイレに立った隙に、隣の乗客がふざけてこの子にヘッドホンをつけていて、笑わされたのを思い出す。


中くらいの子は大学生の時にTくんに預けられたもの。Tくんの車にも、一緒に乗ったっけ。


一番小さな子もカナダ時代の子だ。夏に働いていたホテルの寮のルームメイトからもらったものだ。キャベルアパートメントに住んでいたから、この子の名前は「キャベル」にしたんだ。

そんな3匹のクマちゃんたちは、屋根裏に置いてあるソファーを占領し、ずっとそこにいた。
ホコリと油まみれになって、【ただそこに居るだけ】の状態になっていることに、私はずっとずっと心苦しさを抱えていた。


ぬいぐるみは「かわいいね」「だいすき」って言ってもらうために生まれて来たはずなのにね。

ワールドギフトに託せば、きっとかわいがってくれる子がいる!って思えた。

「かわいいね」「だいすき」って、ギュッって抱っこしてもらえるって思えた。

だから旅支度、

ホコリと油まみれのクマちゃん達を洋服ブラシで丁寧にブラッシング。中性洗剤を含ませた布巾で丁寧に拭いて、今度はぬれ布巾でふきあげて、またブラッシング。何度か繰り返して、ゴワゴワだったクマちゃん達は見違えるようにフワフワのぬいぐるみに再生したんだ。


あれからきっと、クマちゃん達は、世界のどこかのだれかの嬉しそうな笑顔に迎えられて、

「かわいいね」「だいすき」って、たくさん抱っこしてもらって、

幸せに暮らしているって、そう思う。