卵は焼けるのか

  


毎日、毎日、外に出ると焚き火にあたっているような、お湯につかっているような暑さが続いている。夜、寝る時間になっても30℃を下回らないんだから、「熱帯夜」の定義…「夕方から翌日の朝までの最低気温が25℃以上になる夜のこと(気象庁HPより)」どころじゃあない。そこで、エアコンさまはほぼ1日中大活躍だ。

 そう、ほぼ一日中。ずっとつけていたいのに、エアコンは「サイドフィルターのおそうじをおすすめします」なんてコトを言ってくる。エアコン稼働時間の積算量ごとにメッセージが出るようにいなっているから、こんなふうに毎日エアコンが大忙しで働いていたら、結構な頻度でこのメッセージが出るんだ。で、また数日前に言われちゃった。お掃除して、って。

 だから、今朝は朝っぱらからエアコンつけるのは我慢して、扇風機でしのいで朝ごはんを食べた。部屋が30℃を超えると暑がってお口を開けるJさんも、幸い今朝はそんな様子を見せることもなくブランコの上で羽繕い。

 サイドフィルターのおそうじって、実はそんなに大変じゃない。たいていハンディー掃除機でガーっとホコリを吸い込むだけだ。でも、今日はそれだけじゃ綺麗にならなかった。うん、それはそれは毎日一生懸命働いているからねえ。。。

 で、食器洗い洗剤で洗ってスッキリしたのはいいけど、拭き上げても完全には乾かないから、アツアツの外に出したんだ。

 子どもの頃に住んでいた家のベランダも、手すりが金属で平らだった。色は真っ黒で鉄板のよう。当然、黒い色が熱を集めることもあり、この手すりは夏はうっかり触ったりできないほど熱々だった。

 この熱さなら、きっと目玉焼きが焼ける。ああ、実験してみたい…

実験してみたくて仕方がなかったけれど、まさかそんなこと、ダメって言われるに決まってる。食べ物を粗末にすることになっちゃうからね。だけど、どうしてもやってみたかったんだ。

だから、ハチベエとお留守番の夏休みのある日、冷蔵庫の卵を1つ、ボウルにカツン。白身をちょっぴり、こっそりこっそり拝借した。そして、熱々の手すりに、、、

ジューッ!

ジューだって!ジューだよ!

やっぱりそれくらい熱かった!

 熱いことが証明されたベランダの手すりの上に、小さなひとかけらの白身だけの目玉なし焼きが出来上がったけど、やっぱり食べるわけにはいかなかったから、やっぱり粗末にしちゃった。ごめんよう、たまごさん。