スムージーとシェイク

 


 
 我が家のブルーベリーで日々スムージーを作って飲んでいる。昨年飲んでいたのが美味しかったのに、どんなレシピで作っていたのか、忘れてしまった。それで、シーズン最初はあれこれ迷っていたが、最近ようやく作り方が落ち着いてきた。材料は冷凍ブルーベリー、ヨーグルト、牛乳、蜂蜜、レモン汁の5つだけ。レモン汁は無くてもいいけど、あったほうが味が締まる気がする。色止めになるかと思ったんだけど、残念ながらそれはあまり効果が感じられなかった。わざわざ丸のレモンを絞ったりはしない。イオンのグリーンアイのレモン果汁がお気に入りだ。たいていデュラレックスの大きいガラスコップで飲むので、そのコップで軽量する。ブルーベリーと牛乳、ヨーグルトの比率は1:1:1/2で、蜂蜜は大さじ2でたっぷりめ、レモンは小さじ1。全部合わせてミキサーで回すだけだ。これでコップ2杯分のスムージー。ブルーベリーが多いとドロリとしすぎて飲むというよりスプーンで食べるという感じになるので、気持ち少なめにしている。牛乳は豆乳に、蜂蜜を少なめに、っていうヘルシーレシピも試してみたけれど、色がくすむし、やっぱり美味しさには欠けちゃうので、こうなったんだ。

 「スムージーって何?」と聞いてきたのは父だったと思う。たしかに「スムージー」って割と新しいカタカナ語だ。厳密な定義はきちんとありそうだけど、俗に言う「スムージー」、要は「シェイク」のことなんじゃないかな。でも、「シェイク」って聞くと、ファーストフードのそれが想起されるから、それと区別するために「スムージー」ってわざわざ言うようになったんだと思う。「スムージー」は新鮮な野菜やフルーツをベースにした健康飲料という印象。それに対して「シェイク」はその対極にあるファーストフードにある感じだもんね。

 あれは中学生の夏休みだったか、いとこと遊んでいたら、Y伯母ちゃんが「新しい味のシェイクが出たよ!」とマクドナルドにシェイクを買いに連れて行ってくれた。その頃、期間限定で、ピーチだとかグレープだとか、色々なフルーツ味のシェイクが次々と出ていて、いとこ達は新しいのが発表されるたびに味をチェックしているようだった。
 そういうのって、なんだか新鮮で、すごく楽しい気分になった。私も全種類飲んでみたい!って。うーん、見事にマクドナルドの術中にハマってるな。その日、ワクワクして飲んだシェイクは、それほどそのフルーツの風味があるものではなかったけど、妙に嬉しくて美味しかったことを憶えている。

 Y伯母ちゃん、ずっとずっと小さい時に遊びに行った時に、ミキサーでバナナミルクシェイクを作ってくれたことがある。うん、あれはまさに「バナナミルクスムージー」だった。