だんだん上手になった燻製


ちょっと前の話だけど、連休中に燻製を作ってみた。図書館で借りた『フライパンで山ごはん』に簡単に作る燻製が載っていて、作りたくなったというわけだ。

10年以上前にコストコで買ったアメリカンなバーベキュー道具スモーキージョーが活躍。
燻製にしたのは、プロセスチーズ、素焼きミックスナッツ、ししゃも、卵、筍水煮、鶏胸肉、木綿豆腐。下処理は極力しない方向で簡単に。適当にやった割に、結構おいしくできた。

あれは高校生の頃だったかな。父が燻製機で色々燻製づくりに凝っていたんだ。燻製の本を読みながら、かなり本格的にやっていたんじゃないだろうか。卵は最初から簡単に美味しく出来上がっていたと思う。それから鶏もも肉も「これは!」という美味しさに。でも、豚肉で作るハムだけは難しくて、固くなったり塩辛かったりで、中々うまくいかなかった。それでも味は良かったので、家庭で作るのはやっぱり難しいんだなと納得していた。が、きっと父は諦めていなかったのだろう。燻製づくりを始めて何度目かのこと。会心の出来と言えるであろうハムが出来上がったのだ!もう本当に、正にハム!食感といい味といい完璧で、家族みんな「こんなのが手作りできたなんて」と感激した。あれは何が美味しく作る決め手だったんだろう。あの後も何度か作ったんだろうか、初めて大成功したあのハム以降のことはあまり覚えていない。

そんな燻製の記憶が、今になって、自分もちょっとやってみようかという気にさせてくれたんだ。